こんにちは〜。Satokoです。
今週、ナイジェリア出身の日本の大学院で学ぶ留学生が6日間、我が家に滞在しました!
ところでナイジェリアってどんな国?
ナイジェリアの留学生が滞在するというのに、ナイジェリアについて『サッカー』しか知らない私でした。
アフリカの国って、治安が悪いとか、貧しいとか、なぜかマイナスイメージばかりですよね。
ナイジェリアも同じように、危険で貧しい国…
そう思っていました。
これではいけない!
ちょっと、本当のところはどうなの?
アフリカに行ったことがないので、非常に気になります。
そこで留学生がホームステイしたチャンスにナイジェリアの治安と貧困について聴いてみることにしました。
この記事を読めば、あなたのナイジェリア に関する漠然とした不安が解消されナイジェリア に行くきっかけにつながるかもしれません。
目次
ナイジェリアってどんな国?
西アフリカのギニア湾に面した国がナイジェリア。
正式国名はナイジェリア連邦共和国。
人口は約1億9000万人。
日本より人口が多いんですね。
アフリカ最大で世界第7位の人口を抱えます。
首都はアブジャ。
公用語は英語。
アフリカで英語が通じるなんて嬉しいです。
主に3つの部族( ハウサ族、ヨルバ族、イボ族 )に分類されますが、実は250の民族と500の言語を有する多民族国家です。
北部ではイスラム教、南東部ではキリスト教、全土で伝統宗教が信仰されています。
日本からは主に鉄鋼、冷凍サバ、輸送機器が輸出され、ナイジェリアからは原油、アルミニウム製品、ゴマが輸入され、アフリカ最大の経済大国です。
ナイジェリアは危ない国?
さて、アフリカと聴くと『危ない』というイメージがありませんか?
ナイジェリアも危ないだろう…と思いますよね。
だから、ナイジェリアに観光に行くのを躊躇してしまう。
ナイジェリアの首都、アブジャ。
経済の中心地、ラゴス。
インターネットで調べるとどちらの都市も『犯罪が多く危ない』という情報ばかりです。
そして北部には、女子学生を誘拐したボコ・ハラムの活動地帯もあります。
ボコ・ハラム(Boko Haram)は、ナイジェリアのサラフィー・ジハード主義組織。Bokoはハウサ語で「西洋式の非イスラム教育」を意味し、Haramとはアラビア語で「罪」の意味である。つまりBoko Haramとは「西洋の教育は罪」という意味となる。
引用:ウィキペディア
インターネットの情報だけでは本当のナイジェリアの様子がわからないので、ナイジェリアの留学生にズバリ聞いてみました。参考までに、留学生は日本に来る前はベニン・シティ(Benin City)で高校の生物学の先生をしていました。現在は日本の国立大学で自国で使用できる顕微鏡アプリを開発する研究をしています。
ベニン・シティはナイジェリアがイギリスの植民地になる以前のアフリカ帝国の首都でした。かつては、街中に土壁が張り巡らされ、その総距離は万里の長城の4倍もあったそうです。しかし、その土壁はイギリス軍によって破壊されてしまい現在は跡形もなくなっています。1485年にポルトガル人がこの都市を発見した時、ジャングルの中にある巨大なベニンの王国を見つけて驚いたほど、立派な都市であったそうです。こんな歴史ある街のことは多分知られていないでしょう。
ベニン・シティ出身のナイジェリアの留学生が現地の治安について教えてくれました。
確かにナイジェリア にはボコ・ハラムで有名な北部のように危ない場所もあります。
でもそれはアメリカに行っても中国に行っても同じこと。
危ない場所があるから行かない。
そんなことはありませんよね。
ナイジェリアは英語が通じる国なので、都市部には多くのヨーロッパやアメリカのビジネスマンが暮らしています。
その点では東京と変わりありません。
日本は世界で一番安全な国。その一方で、日本人は『100%絶対に安全』という確かなものがないと安心できない国民です。
日本に住んでいれば、それ以外の国はみんな危険になってしまいますよ。
アブジャもラゴスも、ふらりとあてもなく一人で出歩くことはおすすめできませんが、信頼できるガイドを雇えば大丈夫です。
特に都市から離れると、日本と同じように自然が豊かです。
私の住んでいるベニンシティは、ローカルフードあり、人懐こいナイジェリアの人たちにも会えるのでぜひ観光してほしい。
危険な場所もあるけれど、そうでないベニン・シティのような場所もあるので、アフリカは危険と決めつけてしまってはいけないのですね。
ナイジェリアは貧しい国?
アフリカ=貧しい。
そう思いますよね。
ナイジェリアの人たちは靴を履くのですか?
留学生は日本人からよくそう聞かれるそうです。
日本人と同じように、靴を履き、洋服も着ています(笑)
こんな愚かな質問をしてしまう私たちは、ナイジェリア について何も知らないことを逆に恥じるべきなんですよね。
ナイジェリアの留学生が貧困について教えてくれました
確かに経済的に厳しく学校に行けない子供たちもいますが、みんな貧しいから靴も買えない、みんな貧しいから学校にも行けない、という訳でもありません。
特にナイジェリアの都市部においては、学校あり、病院あり、ショッピングモールありと住民は日常生活に支障なく生活できます。
しかし、都市から離れた田舎に行くと畑仕事を手伝わされて学校に行けなかったり、学校が始まる前に市場に行って売り子をしないといけない子供たちが増えてきます。
生活していくために子供が働かなくてはならず、教育を受ける機会が奪われてしまうことが現在のナイジェリア 、アフリカの問題点です。
収入が少ないにも関わらず子だくさんなのは、親が子供を労働力とみなしているからなんです。
だから田舎に住む子供達に教育の機会を与えれば、彼らの視野を広げることになり結果として貧困から抜け出せるのです。
家庭が貧しくても子供たちが学校にいけるよう資金の援助してあげることが、最も必要とされていることなんですよ。
まとめ
いかがでしたか?ナイジェリアの治安と貧困について理解していただけたでしょうか?
日本にいるとアフリカのニュースは、治安、貧困、紛争とどちらかといえばネガティブなものばかりで、生活できる場所なのかいつも疑問に思っていました。
しかし、ホームステイに来てくれた留学生のおかげで、治安、貧困、紛争のない平和な場所も存在するということがわかったのが、大収穫でした。
日本から遠く離れたアフリカ大陸ナイジェリアについて多く知っている人はあまりいないと思いますが、この記事をきっかけにナイジェリア、そしてアフリカを身近に感じていただけたら幸いです。
ホストファミリー になると、遠いアフリカ大陸でも、とっても近く感じてしまうのが不思議です。
おすすめですよ〜!