中国・深セン

【華僑の故郷、開平楼閣】香港からバスで行く世界遺産への旅

開平楼閣アイキャッチ画像

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こんにちは〜。Satokoです。

香港から一泊二日で行ける世界遺産で有名な場所といえばマカオ。

定番のマカオ以外にも香港から一泊二日で行ける世界遺産があります。
それは2007年に世界文化遺産に登録された中国広東省にある開平楼閣(かいへいろうかく)と村落です。
香港と中国の広東省は隣接しているので、電車で行き来することができます。

今回の旅では、バスに乗ってみました!

 

香港から中国にバスでいけるのかな?

どうせ行くなら、観光したい…

一泊二日で行けそうな場所はないかな?

 

そう思って探していたところ、開平楼閣と村落がありました。

早速バス会社のカウンターにチケットを購入しに行きました。

更新:2019年10月29日現在、チケットはバス会社・環島中港通の公式サイトから購入できるようになっています。

公式サイト:環島中港通

中国語、全くわかりませんが…

中国語がたとえわからなくても、世界遺産には興味ありますよね。

この記事を読めば、

  • 開平はどこにあるのか
  • 初めての中国旅行でどんなところに泊まったか
  • 開平楼閣と村落とはどんなところか
  • 香港から開平へのバスでの行き方

がわかります。

  • 香港から一泊二日の旅行を考えている人
  • 開平楼閣に興味のある人
  • バス旅行に興味のある人

は必見ですよ!

開平はどこにある?

香港から深圳に渡り、湾岸沿いを通って赤い二重丸印の場所(開平の自力村)までバスでいきます。

香港からイミグレを通り開平まで、所要時間は約4時間半です。

 

初めての中国旅行、どんなところに泊まったか?

ホテルからの眺めの写真

初めての中国一泊旅行。

ホテルは、Pantower International Hotel に予約して宿泊しました。

写真はホテルの部屋からの眺めです。

Pantower International Hotelのおすすめポイント

  • フロントに英語が通じる人がいたこと
  • ホテルで観光用のタクシーを有料で手配サービス
  • ビュッフェ形式の食事で子供も満足

英語が通じて、食事も美味しいホテルでした。

開平宿泊をお探しの方は、参考までにどうぞ!

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世界遺産、開平望楼と村落とは?

開平楼閣の写真

広東省にある世界文化遺産の開平楼閣(かいへいろうかく)と村落。
楼閣はディアオロウとも呼ばれています。中国の伝統と西洋風の建築様式が混ざった高層の楼閣が特徴で、その数は1800近くになります。

 

なぜこんな田舎にゴージャスな建築物がいっぱいあるの?

なぜ、こんな田畑の中にゴージャスな楼閣が建っているのか。
それは、開平に暮らす人たちと様々な歴史が深く関わりあっていたことが以下のことからわかります。

 

アヘン戦争以前、川の氾濫による水害と盗賊からの被害を防ぐために住民によって楼閣が建てらましたが、楼閣の数はそれほど多くありませんでした。

1840〜1842年
アヘン戦争以降、中国南部地域に住む人たち(主に農民たち)には賠償金を支払うために重税が課せられました。
アヘン戦争に負けた上に、重税が課せられたので生活は苦しくなりました。

1848年
アメリカのカリフォルニアで金が見つかり、ゴールドラッシュが始まると中国南部の人たちは生活費を稼ぐため、新天地を求めてアメリカ西海岸へ移り住むようになります。

1863年
アメリカの大陸横断鉄道の建設が着工すると、大量の労働力が必要とされ、カリフォルニアの鉱山で働いていた中国の人たちは鉄道建設に従事するようになりました。

1880年代
大陸横断鉄道が完成するとアメリカとカナダは中国人労働者に対し、国に戻って土地を買い、家と家庭を持つことを強要し始めたのです。

1920年代終わり
ゴールドラッシュと大陸横断鉄道の労働で財を成した華僑の人たちが、海外から続々と故郷の開平に戻り楼閣を建てました。

 

海外から戻った華僑の人たちの財力で、楼閣の数は一時期3000に達したと言われています。

 

開平の楼閣と村落の見どころはここ!

華僑のファミリーの写真

世界各地から故郷の開平に戻ってきた人たちは、自分たちが暮らしてきた国の良いところを建物に取り入れて、家を建てるようになりました。

開平の楼閣と村落では、西洋と中国の文化が混じり合った独特の建築物を見ることができます。

 

自力村

自力村の写真

1920年代から1930年代に建てられた9棟のディアオロウと6つの盧(西洋式の別荘)が特徴。古代ギリシャ、古代ローマ、イスラムなどの建築様式が中国の建物にミックスされているところが見どころ。

実際に建物の中に入って屋上まで見学できるようになっていています。

屋上からの眺めの写真

当時の農作業の道具、生活用品、家具なども見られます。

台所の写真
中国式の扉の写真

美しい田園風景の中に建物が点在している様子は映画のワンシーンのようです。

 

立園

謝維立と別荘の写真

アメリカの華僑、謝維立氏が1926年より5年の歳月をかけて作った別荘と個人庭園。

彼と一族が住んだ建物はとても豪華。

別荘の写真

庭園には、池や運河、立派な鳥小屋もあります。

池の写真

世界遺産に登録されている場所ではありませんが、華僑・謝維立氏の財力がどれほど裕福であったかを知るのに良い場所です。

 

赤坎古鎮

chikanの写真

川のほとりに中国と西洋の建築様式が混ざった洋館がズラリと並んでいます。

映画の撮影でも使われている場所なので、とても雰囲気のあるところ。

川沿いに屋台が出ていて、ローカルフードが味わえます。

開平煎餅の写真
ダチョウの卵の写真
豆腐と野菜の揚げ物写真

地元の人たちも穏やかで、のんびりと散策できる場所。

残念なことに、2018年に入ってから街の再開発のため現在は観光できないようです。

お土産屋さんでにぎわうような観光地にならないように願うばかりです。

 

入場料

世界遺産3ヶ所、国家4A級の建築物、公園を含めて5ヶ所を回れる2日間のお得なパスがあります。

180元です。

見学のポイント

 

開平楼閣見どころマップ

出典:Kaiping Diaolou

世界遺産の見どころは離れています。
公共交通機関のバスもありますが、バスを乗り継いで見学するのはあまり効率的ではありません。
ホテルでタクシーをチャーターして観光するのが一番便利で安心です。

 

香港から開平までのバスでの行き方

香港から開平義祠バスターミナルまでは、片道バスで約4時間半です。

チケットの販売とバス乗車場について

環島旅運(Transe Island Limoisine)という会社が(2019年10月からは環島中港通という会社に変更しています)香港各拠点から開平へ、開平から香港各拠点へのバスを運行しています。
開平以外にも、香港ー広東省の都市へのバスも運行しているので利用価値大です。

 

バスチケットショップ案内

出典:環島旅運

 

基本的に、バスの絵が書いてあるところでチケットの販売、バスの乗車と下車ができます。

2019年10月からは、オンラインでチケットの予約もできるようになっています。

公式サイト:環島中港通

バスの値段は香港ー開平で片道大人160〜170HKD,子供140〜150HKD, 往復は一律280HKDです。

香港国際空港発着のみ、大人260HKD, 子供210HKDで、往復チケットはありません。

 

バスに乗るときの注意点

  • バスが出発する15分前にバス乗り場に集合です。
  • 係員にチケットを見せます。その際、行き先の書かれたシールが渡されますので、目に付くところ(上腕や胸)に貼っておきます。中国側のバス停に行く時、相手に行き先を知らせるシールです。
  • 香港から開平に行く途中、香港側の皇崗口岸で一度バスを降り、イミグレを通って歩いて深圳灣口岸のバス乗り場へ移動します。この時パスポートが必要なので忘れずに持参しましょう。
  • 深圳灣口岸側で乗るバスは香港から乗ってきたバスとは異なりますので注意が必要です。

バスは何十台と止まっているので、その中から開平行きのバスを探し出すのは、至難の技。

バス乗車の際、貼った行き先のシールが役立ちます。

言葉がわからなくても、バスチケットとそのシールをバス停にいる係の人に見せれば、

「あっちだ!」

「こっちだ!」

と教えてくれます。

不安な場合は、教えてもらったバスの運転手さんに再度バスチケットを見せれば大丈夫。

それでもバスが開平に行くのか不安でしたが、バスの中に英語を話せる人たちがいて色々手助けしてくれました!

 

中国の高速バスで忘れてならないものとは?

ティッシュとウエットティッシュ。

開平まで、4時間走って、途中一回トイレ休憩が15分ほでありました。

高速道路のトイレに初めて入りましたが、ドアを開けて用を足す年配の人たちが4〜5人!

トイレは水洗でなく、手洗いの水道もなし。

ティッシュとウエットティッシュは必須です。

良くも悪くもこんな体験ができるのも、個人旅行の面白さですね。

 

バスを降りるときの注意点

開平の街に入り、最初に水口バスターミナルに到着します。
開平へ行くには、ここで降りず次の開平義祠バスターミナルで降ります。

バスターミナルの写真

降りた場所から直ぐの大通りにタクシー乗り場があります。
英語は通じません。
行き先のホテル名を中国語で書いて渡すか行き先がわかる地図も準備しておくと心強いです。

 

バスに乗った感想は?

香港から開平まで、乗り換えを含め片道約4時間半のバスの旅。
香港から中国の深圳に入ってから2時間は工場地帯が続き、だんだんと畑や魚を養殖する池へと変わっていきました。

バスに乗っていた人たちはカナダから開平に里帰りする華僑の家族や開平の文化財保護の活動に私財を投じて携わっている香港の人もいました。

バスの旅はちょっと大変ですが、大陸の大きさを肌で感じ、地元の人たちと交流できるところが楽しいですよ

 

まとめ

いかがでしたか?

世界遺産の開平楼閣と村落に興味を持っていただけたでしょうか?

今回は香港からバスに乗って開平へ行く方法を紹介しました。

香港から広東省へ行く高速バスの情報はあまりないので、バスの乗り降りに困ることもありましたが、周囲の人たちの助けを借りて旅を終えることができました。

 

2018年の秋には、香港ー広州間に高速鉄道が完成する予定です。
これまで、香港のホンハム駅ー広州東駅は高速鉄道で約2時間(210〜250HKD)でしたが、新しく開通する高速鉄道では西九龍駅ー広州南駅まで48分、210HKDになるようで広州までグッと近くなります。

 

今まで遠かった世界遺産の開平楼閣と村落も少し近くなります。

ぜひ一度、華僑の故郷を見て関心を持って頂けたら幸いです。

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以上、『【華僑の故郷、開平楼閣】香港からバスで行く世界遺産への旅』でした。

最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました!

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