ワイナリーに興味があり見学したい!でも、車で行くとワインが試飲できない…
そんなあなたにオススメのツアーを紹介します。
長野県小諸市にある老舗旅館・中棚荘の旅行会社が企画するヴェレゾンツアー「冬のワイナリー巡りと御牧ヶ原の絶景ランチワイン会」です。
千曲川ワインバレー沿いのワインを醸造する3社をバスに乗車して見学できるツアーに参加したので紹介します。
興味のある方は是非参考にして下さいね。
目次
ヴェレゾンツアーについて
ヴェレゾンツアーとは、中棚荘が2017年8月に旅行部門を設立してできたツアーのこと。
長野でしか味わえない銘酒や食事を味わい、その造り手から想いや歴史を学べる大人のための体験型のツアーです。
ヴェレゾンとはフランス語でぶどうが緑から赤紫色に移り変わっていく状態のこと。
ヴェレゾンツアーを案内してくれた横田さんの説明では「ヴェレゾンツアーの名前はぶどうが成熟していくように旅行業務も熟したものになるように」という願いが込められて付けられているそうです。
「冬のワイナリー巡りと御牧ヶ原の絶景ランチワイン会」のツアー内容
専用のツアーバスに乗ってワイナリーを3つ巡り、6種類のワインを試飲できます。
途中に老舗チーズ工房に寄ってお買い物を楽しんだり、360度パノラマが広がる絶景ワイナリー併設レストランでランチも楽しめる内容となっています。
日程(日帰り)
2019年1月12日(土)、1月13日(日)、1月20日(日)、1月27日(日)、2月2日(土)、1月13日(日)、2月11日(月・祝)
参加料金
5900円(一人当たり)
※ツアー当日、集合場所でお支払いします。
定員
20名(先着順)、最小催行人員(8名)
※最小催行人員(8名)ですが、ある程度参加者が集まれば催されるようです。
ツアーのスケジュール
ツアーは以下のようなスケジュールで実施されます。所要時間は約5時間半です。
9:55 長野県小諸市にある中棚荘のフロントに集合
10:00 中棚荘を専用バスにて出発
10:20-10:55 : 小諸市のテール・ド・シエルで試飲とお買い物
11:20-12:00 : 東御市のcave hatanoで試飲とお買い物
12:10-12:30 : 東御市の老舗のチーズ工房、アトリエ・ド・フロマージュでお買い物
13:00-14:50 : 小諸市のジオヒルズ・ワイナリーで昼食・見学・お買い物
15:05 : 中棚荘着、解散
15:25 : 小諸駅着、解散
ツアー参加の注意点
アルコールの試飲があります。車の運転は控え、公共交通機関を利用しましょう。
未成年、妊娠中、授乳中の方が参加される場合は、ジュースが準備されます。
改装中の施設への入場があります。
申し込み方法
中棚荘へ直接電話で申し込みができます。
中棚荘の電話番号:0267ー22ー1511
ここからは、実際のツアーに参加した内容をお伝えします!
テール・ド・シエルで初ヴィンテージワイン試飲
最初の見学は小諸市糠地(ぬかじ)にあるテール・ド・シエル。
テール・ド・シエルとは天空の大地という意味。標高930mに位置するテール・ド・シエルの葡萄畑からは八ヶ岳連峰や雪化粧した中央・北アルプスの絶景が楽しめます。
眼下に見えるのは、テール・ド・シエルの葡萄畑です。
早速、テール・ド・シエルの経営者の池田岳雄さんの出迎えを受け、店内へ。
元通信会社の役員をしていたという池田さん。定年退職をしてからぶどうの栽培やワイン作りを学んだそうです。
池田さんは日本で初めての民間ワインアカデミー「千曲川ワインアカデミー」の2期生で、2018年に初のビンテージワインを生産しました。
「ソーヴェニィヨンブランは酸が残って果実味のある爽やかな味に仕上がっています」と池田さん。
ピノ・グリというブドウからつくられたドライフルーツをつまみながら、ツアー最初の一杯を参加者全員で味わいます。
自然との共存を大切にしたいと思っている池田さんは、ワイン作りをしながらこの土地をオオムラサキが生息する蝶の里山にする夢を持っています。
「定年したらゆっくり過ごそうと思っていたのに…でも自分のワインができて嬉しいんだよね」と嬉しそうに語っていたのが印象的でした。
カーヴ ハタノで3種類のシャルドネ試飲
2軒目は、波田野信孝さんが経営するカーヴ・ハタノ。
2018年の秋、初の自家醸造施設でヴィンテージワインが登場。
2019年春、ゴールデンウィークを目標にワインショップとカフェのオープンを予定しています。
ワイナリーは改装中でしたが、醸造施設と貯蔵倉庫を見学させてもらいました。
ステンレス槽やワイン樽についての説明や質疑応答がある点もツアーの良いところ。
- 樽は何の木からできているのか?
- ワインのテイスティングはどれくらいの頻度で行なっているのか?
- 酸化防止剤なぜ入れないといけないのか?
など。
ワインに関する知識も深まります。
施設見学の後は、昨年秋に初の自家醸造施設で作られたビンテージのシャルドネを三種試飲。
長野県外では売られていない希少なワインを1種類ずつ味わいながら、ぶどうのなる土地の話、ワインの味の違いについて興味深い話が聴けます。
「ぶどうの収穫や醸造のタイミングを自分で決められるのが良いところ」
「将来的には、カーヴ・ハタノの周囲1キロ以内にある和牛、チーズ、米、野菜、そしてワインをこの場所で味わってもらうのが目標です」と語っていました。
2019年春予定のワインショップ、カフェのオープンに期待が高まります。
チーズで有名なアトリエ・ド・フロマージュでお買い物
国内外のコンテストでも受賞する東御市にある実力派チーズ工房、アトリエ・ド・フロマージュ。
2年に一度開催されるナチュラルチーズの国内コンクール「ジャパンチーズアワード2018」において出品した5種類のチーズ(ブリー、湯の丸高原山のチーズ、生チーズ、翡翠、ココン)全てが受賞をしました。
お土産購入の他にカフェも併設されているので、お食事も楽しめます。
ジオヒルズワイナリーで絶景のランチ&ワイン2種試飲
テール・ド・シエル、カーヴハタノ、アトリエ・ド・フロマージュを巡った後は、ジオヒルズワイナリーへ。
ジオヒルズワイナリーは2018年11月1日にオープンしたばかりの新しいワイナリー。
ジオヒルズワイナリーの代表の富岡正樹さんは島崎藤村ゆかりの宿である中棚荘の5代目荘主でもあります。
荘主、正樹さんが2002年にマンズワインの契約農家としてワイン用ぶどうの栽培に着手したのがジオヒルズワイナリーの歴史の始まりです。
長野県小諸市の御牧ヶ原の高台に建つジオヒルズから、浅間山、八ヶ岳、穂高連峰、北アルプス、富士山を見ることができます。
360度のパノラマ絶景の中でワインとベトナム料理を中心としたエスニック料理が味わえます。
今回のツアーでは、中棚メルローと中棚シャルドネの試飲とベトナム料理のプレートが味わえました。
ワインのおつまみには、ベトナムの蓮の実と地元産のチーズ。
中棚荘の女将さんもツアーに同行していたので、一緒にランチを楽しみました。ジオヒルズワイナリーの秘話などが聴け、和やかで楽しいひと時が過ごせます。
厨房に立っているのは、中棚荘の三男でジオヒルズの醸造家でもある富岡隼人さん。
隼人さんがベトナムで5年間ボランティアを経験しベトナム人の奥様と結婚したことから、ベトナム語のGio(風)と英語のHill(丘)を合わせてGio Hills(ジオヒルズ)となったそうです。
ワイナリーの醸造は若い隼人さんが担っているので、今後のジオヒルズワイナリーの成長が楽しみです。
ツアーに参加してみた感想とまとめ
ヴェレゾンツアー「冬のワイナリー巡りと御牧ヶ原の絶景ランチワイン会」で長野の新しいワイナリーを3つ見学、紹介しました。
- テール・ド・シエル 公式サイト Terre de ciel
- カーヴ ハタノ 公式サイト cave hatano
- ジオヒルズ・ワイナリー 公式サイト Gio Hills
今回のツアー参加者は全部で6名。年代は50代〜60代を中心としたご夫婦、お友達同士、お一人様が二人という構成でした。
このツアーは、醸造家から自社ワインに対しての熱意が聞けます。
醸造所と貯蔵倉庫の見学と初ヴィンテージワインが味わえるツアーはなかなかありません。
ツアーが終わる頃には、試飲した3社をこれからも応援していきたい気持ちになりましたよ。
さり気ない気配りをしてくださったツアーガイドの横田さん、ユーモア溢れる会話でランチタイムを和ませてくださった中棚荘の女将さんとの会話も楽しいおすすめのツアーです。
公式サイト 中棚荘