こんにちは〜。Satokoです。
ジャングルに行ってみたい!
本物の野生動物をみたい!
そう思ったことはありませんか。
ジャングルに行くなら、アマゾン川?
野生動物をみるならアフリカ?
どちらも日本から遠い。
時間がかかる。
お金がかかる。
アマゾンやアフリカには簡単にいけませんよね。
もっと日本から近い場所で野生動物を観ることができないのかなぁ
ということで、アジアで野生動物を観察できる場所。
それは世界で3番目に大きな島、マレーシアのボルネオ島。
ボルネオのサバ州ビリにはボルネオゾウ、オランウータン、テングザルなどの野生動物が生息しています。
ジャングルに滞在して野生動物を観察するために、子供と一緒にキナバタンガン川のサファリツアーに参加してみました。
この記事ではサファリツアーが行われる場所、滞在先までの移動、ツアー内容、実際に観察できる野生動物について紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
目次
サファリツアーをする場所はどこ?
マレーシアのサバ州、ジャングルに囲まれたビリ(Bilit)という場所。
滞在先までの移動について
サバ州にある旅行会社NASALIS LARVATUS TOURSの『2泊3日キナバタンガンサファリ』を申し込み、サファリツアーに参加しました。
滞在先のサンダカンから昼過ぎにツアー専用のバスに乗り、中継点で乗り継ぎ客を乗せ、サバ州ビリの宿泊先『ネイチャーロッジ キナバタンガン(Nature Lodge Kinabatangan)』へ向かいます。
バスはアブラヤシのプランテーションが永遠と続く舗装道路。
日本の道路のように滑らかな作りになっていないので、意外とバスは揺れます。
ところで、このプランテーションに生えているアブラヤシ。
アブラヤシの実からパーム油ができているのを知っていますか?
ヤシといえば、ココナッツを連想しがちですが、同じヤシの木でもココヤシとは種類が違います。
アブラヤシは『ヤシの実洗剤』の原料であり、食用だけでなく洗剤や化粧品にも使用されています。
日本で使用されているパーム油のほとんどは、マレーシアとインドネシアから来ています。
私たちの生活に必須のパーム油とそれを産み出すアブラヤシ。
『ボルネオのジャングルはアブラヤシからなっている』と錯覚するほど、どこもかしこもアブラヤシのプランテーションなのです。
人間の暮らしが原因で森林破壊が進み、野生動物の生息地が激減している現状が移動中のバスの中からもわかるのです。
バスが未舗装のガタガタな側道に入ると『ネイチャーロッジ キナバタンガン』はもうすぐ。
バスを降りた場所から、キナバタンガン川対岸のロッジのある場所にはボートで移動します。
サンダカンから宿泊先までは約3時間です。
ツアーの内容について
2泊3日のサファリツアーでは、朝2回、夕方2回の合計4回のリバークルーズに参加できます。
食事はブュッフェ形式で5回(朝2回、昼1回。夕2回)。
キナバタンガン川をエンジン付きのボートに乗って、下流から上流へ移動します。
移動の途中、ちょっとした木の揺れや水の動きをレンジャーは見逃さないんですよ。
素人にはわからない遠くの木が少し揺れたかと思ったら、
ブォ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と乗っているボートのスピードが一気に上げます。
かぶっている帽子が飛びそうな勢い。
鋭い観察力で野生動物や野鳥を見つけ出してくれます。
野生動物や野鳥が発見されるとその場へ素早くボートを移動させ、しばらくの間ボートを止めて観察させてくれます。
1日目
ロッジ到着後、少し休憩してから、夕方のリバークルーズ(4時から4時半頃)開始。
時速60kmから70kmでボートは走ります。
[keikou]ボートに乗った時期は8月でしたが、風を切っても寒い感じはしません。[/keikou]エンジンのついたボートに乗ってキナバタンガン川を上がって野生動物と野鳥を観察します。
クルーズ時間は1時間半から2時間。
クルーズ後、夕食。
希望者には夕食後、ロッジ近くのジャングルを歩くナイトウォークがあります。
子連れは翌日の野生動物観察に向けて、ゆっくり休養することをオススメします。
2日目
朝6時からリバークルーズです。
朝もやに包まれたキナバタンガン川が幻想的。
マイナスイオンで癒されます。
朝のクルーズ時間も夕方と同様、1時間半から2時間です。
クルーズ後、朝食。
朝食後は夕方のリバークルーズの時間まで自由。
オプショナルとして、プロのジャングルガイドの付き添いで近くの湖までトレッキング(所要3時間)するアクティビティがあります。
有料RM26.5(マレーシアリンギ)。
日本円で約700円。
昼食もあります。
夕方、リバークルーズ開始。
クルーズ後、夕食。
希望者には夕食後、ロッジ近くのジャングルを歩くナイトウォークがあります。
3日目
朝6時からリバークルーズです。
朝のクルーズ時間も夕方と同様、1時間半から2時間です。
クルーズ後、朝食。
朝食後、専用バスで次の目的地へそれぞれが移動します。
ツアー終了。
以上が、簡単なツアーの内容となっています。
実際に観察できた野生動物
サバ州を流れるキナバタンガン川にはボルネオゾウ、オランウータン、テングザルなどの絶滅危惧種が生息しています。
実際のサファリツアーでは、ボートから野生動物の大きさ、息使い、匂いを感じながら近くで観察できます。
ボルネオゾウ
ボルネオゾウが川を泳いで渡ったり、水遊びをしたり。
川から岸へ上がれない一頭の子ゾウを他のゾウたちが助ける様子をボートから観察。
テングザル
鼻が天狗のように長いのでテングザルと呼ばれています。
木の上で生活しているので、なかなか顔はわかりません。
本当はこんな顔してます。
オランウータン
オランウータンとは、マレー語で「森の人」という意味。
ほとんど木の上で生活しているので地上には稀にしか降りてきません。
キナバタンガン滞在中、4回のリバークルーズでオランウータンを目にしたのは2回。
ただし、たか〜い木の上にいたので写真は撮れませんでした。
カニクイザル
リバークルーズで一番見つけやすかったカニクイザル。
通常10〜20頭の群れを作り、果物や種子、昆虫となんでも食べますが、カニを食べるかは不明です。
その他の野生動物
リバークルーズでは、絶滅危惧種のボルネオゾウ、テングザル、オランウータンの他にもまだまだ発見がいっぱい。
大トカゲがいると思えば、
ワニが出てきたり。
『ボートが転覆したらワニに食べられる』
と思ったら、このワニは草食系ワニということが判明。
何回リバークルーズをしても、どこからか野生動物が現れ、全て行動が違うので見ていて飽きません。
2時間というクルーズの長さを全く感じさせないサファリツアーです。
まとめ
いかがでしたか。
ボルネオ島サバ州ビリのキナバタンガン川流域では、絶滅危惧種のボルネオゾウ、オランウータン、テングザルなどジャングルの中で暮らしている様子をエンジン付きのボートに乗って観察できます。
キナバタンガン川流域に生息する野生動物たちは、プランテーションの開発がされていないわずかな土地に移り住んでいます。
今観察できるボルネオゾウ、オランウータン、テングザルも開発で絶滅に追い込まれてしまうかもしれません。
人間と野生動物の関係を改めて考える機会として、ボルネオの野生動物に会いに行ってみるのも良いですね。
『ネイチャーロッジ キナバタンガン(Nature Lodge Kinabatangan)』について興味のある方は、ボルネオのジャングルでエコフレンドリーホテルに泊まってみたの記事も参考になります。
以上、野生動物に出会うならボルネオ島キナバタンガン川がオススメ!でした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!