こんにちは〜。Satokoです。
「あなたは香港にいくつの島があるか知っていますか?」
香港には大小263の島が存在しています。
香港の島巡りをする時、多くの人が選ぶのは香港島のセントラルにある埠頭からフェリーに乗って行ける島。
それは、フェリーの本数が多くて、手軽に行けるからですね。
意外と知られていないのが、香港の新界(New Territories)にある島、東平洲 (Tung ping chau) です。
東平洲は、香港の最北東端に位置します。
辺鄙なところにあるから秘境度満点!
しかも週末の土曜日と祝日しか行けません。
ちょっと遠いので、一日必要な旅になります。
東平洲はこんな人におすすめです!
- 香港の秘境を旅してみたい
- 香港の島巡りや大自然に興味がある
これから紹介する記事を読めば、
- 東平洲とはどんな島か?
- 東平洲への行き方
- 東平洲での楽しみ方
がわかります。
秘境に興味があるあなたも東平洲に行けます。
是非参考にしてくださいね。
目次
東平洲(Tung ping chau)はどんな島?
東平洲は、香港新界大埔区にある離島で、香港の北東端の島である。
香港本土から遠くて、中国大陸に近い。
元の名は平洲で、香港の別の島坪洲と間違わないように、「東平洲」と呼ばれている。
引用:Wikipedia
どこにあるかというと香港の最北東端にあります。
香港よりも中国大陸に近い島なんです。
東平洲への行き方
九龍サイト(香港島の対岸、大陸側)南端にあるホンハム駅からMTR東鐡線に乗って6つめの駅「大学」で下車します。
英語での駅名は「University」です。
B出口を出て、徒歩約10分の場所にフェリー乗り場「馬料水(Ma Liu Shui)埠頭」があります。
馬料水埠頭から東平洲行きのフェリーが出ています。
ここでフェリーを待ちます。
東平洲行きのフェリーは、60から80座席あります。
フェリー乗り場にはチケットを販売する窓口はありません。
乗り場に係の人がいて、そこでチケットを買います。
チケットは往復90HKドルです。
フェリー時刻表
土曜、日曜、祝日のみ運行です。
平日は運行していません。
馬料水発 土曜日 午前9時、午後3時半
日曜日&祝日 午前9時
東平洲発 土曜日 、日曜日、祝日 午後5時15分
帰りの便は、乗り遅れると翌週までフェリーはありません!
時間に余裕を持って乗り遅れないように注意が必要です。
フェリーの旅はどんな感じ?
馬料水から東平洲までは約1時間半かかります。
船内に売店がないので、フェリーに乗る前に売店で飲み物、軽食を準備しておくといいでしょう。
「大学」駅前にセブンイレブンがあります。
駅前で販売しているパンや肉まんなどを購入しておくと便利です。
デッキから海辺の景色を眺めながら、船は東平洲へと向かっていきます。
フェリーの最後方は波の影響を受けやすく、デッキに立つと波がかかる場合があるので注意が必要です。
私は、見事に水をかぶり着ている服を濡らしてしまいました。
たまたまブレーカーを羽織っていたので、最悪の状況にはなりませんでしたが、注意が必要です。
また、船内のエアコンがよく効いているので、一枚上着があると温度調節に役立ちます。
赤門海峡(Tolo Channel)を抜けると、東平洲の埠頭に到着します。
東平洲でのオススメの楽しみ方4選
地元の食堂でローカルフードを食べる!
フェリーを降りたら、埠頭を歩いて突き当たりのT時路を右へ曲がり、埠頭近くにある地元の食堂へ向かいましょう。
途中、パパイヤの木を発見!
舗装された小道を進んで行くと食堂が数件あります。
醤油焼きそばとチャーハンがオススメの食堂です。
食堂の外観は半屋外のテント下という感じですが、日差しは遮られているので快適です。
軽く飲み物と醤油焼きそばでお腹を満たしてから、散策へ出発すると良いですよ!
廃墟の村をのんびり散策!
食事を終えたら、来た道を埠頭まで戻ります。
埠頭を左手にそのまま道をまっすぐ進むと、今は使われていない廃墟が残っています。
今は住む人のいない家には、ツタが絡んでいます。
散策中に、シーサーのような置物発見。
東平洲は19世紀のはじめ、人口が2000人近くいましたが、現在は10世帯ほどが暮らす過疎の島になっています。
磯遊びで海の生き物観察!
周辺の海の水は澄んでいて、岩場で海の生き物を見つけることができます。
海岸沿いの岩場にある水たまりをのぞいて、生き物が隠れていそうな岩をそっと持ち上げてみると、カニ、ナマコ、ハゼ、エビ、貝など簡単に見つかります。
海の生き物をとるための小さな網、生き物を観察する入れ物などを持参するとさらに楽しめます。
色々な種類の貝殻探しもできます。
岩場は滑りやすいので、滑り止めのついたサンダル、そして着替えがあると安心です。
日差しを遮る場所が近くにないので、帽子は必須です。
ユネスコ認定の世界ジオパークを歩く!
東平洲は幅200m、長さ600mほどの三日月型をした島です。
一番高い高いところで海抜50m。
アップダウンがないので、ハイキングに向いている島です。
東平洲には一周6kmのハイキングコースがあり、見どころは三日月型をした島の南半分に集中しているので、家族連れにはこちらをオススメします。
東平洲はユネスコの世界ジオパーク認定されていている島でもあります。
ジオパークとは、「地球、大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所を言います。
引用:NPO法人 日本ジオパークネットワーク
日本からは、8地域(洞爺湖有珠山、糸魚川、島原半島、山陰海岸、室戸、隠岐、阿蘇、アポイ岳)がユネスコの世界ジオパークに認定されています。
香港のジオパークは香港地質公園がユネスコの世界ジオパークに認定されていて、西貢(サイクン)地質エリアと新界東北堆積岩地質エリアに分類されます。
東平洲は新界東北堆積岩地質エリアの中にあり、約5500年万年前の岩を見ることができます。
東平洲の奇岩観察に訪れるだけでも、十分価値ある旅になるでしょう。
帰りのフェリーの時間に注意しよう!
東平洲発、馬料水行きのフェリーは土曜、日曜、祝日の午後5時15分の一本だけです。
特に日曜、祝日の船を乗り過ごすと翌週まで船がないので時間に気をつけましょう。
馬料水の埠頭に到着するのは午後7時頃になります。
船が到着してから夕食に出かけると地元の人たちの夕食の時間と重なり、レストランも大混雑します。
混雑を避けるためにも、フェリーに乗る前に食堂で夕食を食べておくと安心ですよ。
まとめ
香港の最北東にある東平洲。
香港島から離れて辺鄙なところにありますが、ダイナミックな奇岩景観と磯遊び、ハイキングが楽しめます。
ショッピング、レストラン観光のイメージが強い香港ですが、少し郊外に行けば、東平洲のような秘境度満点の島に出会え、ますます魅力を感じるようになるはずです。
今回紹介した東平洲はフェリーが朝9時に埠頭を出発し、夕方再びフェリーが埠頭に戻るのは午後7時頃になり1日がかりの観光になります。
もし、フェリーから降りてすぐにゆっくり休みたい場合は、「大学」前の駅に宿泊すると便利ですよ。
「大学」駅前、馬料水フェリー乗り場まで歩いていける便利なホテル
香港の秘境・東平洲を一度訪れてみては、いかが?
香港の離島にますます関心が出てきますよ!
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