こんにちは〜。Satokoです。
今日は自分が今住んでいる香港について話をしようと思います。
縁あって香港で暮らし始めて、4年近くになろうとしています。
あなたが香港と聞いて思い浮かべるのはなんですか?
100万ドルの夜景、高層ビル、中華料理に飲茶、ショッピングなど。
大体の人はこんなイメージがあると思います。
私もはじめはそうでした。
しかし、香港に引っ越してくる前は最寄りのコンビニまで山を一つ超えないといけないような日本の自然豊かな山の中で暮らしていたので、なかなか都会生活に馴染めず。
結局、いわゆる観光ガイドにのっているギラギラ香港の中心部から北へ、電車とバスに乗って1時間くらい離れた新界(New Teritoriesとも言われています)地区の、とある場所で暮らしています。
そこは、香港よりも中国の深センの方が近いような場所で、香港島のような華やかさも賑やかさもない場所。
比較的のんびりとしたところが気に入って暮らしています。
ランニング中、野良犬が突然現れた!
さて、表題の「野犬に囲まれて危険!その時あなたはどうする?香港で噛まれた怖い話」は私が香港に引っ越して間もない頃に起こった実話です。
ジョギングを趣味にしている私は、週末の日曜日に子供を連れて近所にランニングに出かけました。
住んでいるアパートを出て、比較的車が多い大通りの歩道を走っていると、脇道から10頭近い野良犬が突然現れました。
犬の種類に詳しくありませんが全て大型犬です。
その犬たちに自分と息子が囲まれてしまいました。
あまりに突然の出来事だったので「
動いちゃだめ!
と息子に伝えたときはすでに時遅く。
私の右ふくらはぎを野良犬が『ガブリ』
あっ!
と思った時にはすでに小さいながらも傷口から血が…。
香港で暮らす前に日本で多くの予防接種を親子で受けてきましたが、その時、病院の先生が子供たちに言った言葉が頭を横切りました。
香港は狂犬病の予防接種は必要ないけれど、もし犬に噛まれたようなことが起こったら、お母さんにすぐに伝えるんだよ。
そのお母さんの私が噛まれてしまった!
アパートへ戻る途中、過去の記憶がよみがえりました。
小学生の頃。
空き地で友達数人とレンゲの花を摘んでいたら、近所で吠えるので有名な評判の悪い犬が突然やってきて。
びっくりして走って逃げた。
その犬が自分のすぐ後ろを追いかけてきて、直線の道を猛ダッシュ。
100m走。
一瞬自分が道を曲がったとき、犬はそのまま、まっすぐ走って行った…
なんで恐ろしい犬に好かれるのかな。
私は狂犬病で死ぬのか…?予防接種も大変!
想像しただけでも恐ろしい。一刻も早く家に帰らないと…
アパートに戻って主人に伝えると彼も当然血相を変え「すぐ病院へ行かなきゃ!」と。
幸いにも日本人向けのクリニックがあり、すぐに狂犬病と破傷風の予防接種を受けました。
狂犬病の注射は、
- 噛まれた当日
- 噛まれた三日後
- 噛まれた一週間後
- 噛まれた一ヶ月後
- 噛まれた三ヶ月後
- 噛まれた六ヶ月後
計6回も受けなければなりません。
破傷風の予防接種も一回必要です。
野犬は本当に怖いです!
香港警察の野犬対策アドバイスとは?
後日、この話を近所の人に話したら「警察に一応連絡しておいた方が、みんなの安全のためにいいよ」というアドバイス。
地元の警察に電話すると、すぐアパートにやってきて事情聴取が始まりました。
どんな犬に噛まれたかとか、どこの場所で事件があったかなど。いろいろ話をしていたら、二人の警察官のうちの一人が野犬対策についてのアドバイスをしてくれました。
警官「犬を見たとき犬に石を投げたか」
私「突然だったのでそんなことできませんでした(犬に石を投げろだなんて…)」
警官「今度野犬にあったら、近くに落ちている石を犬めがけて投げるように」
私「石なんて落ちていないんですけど(コンクリートジャングルの香港で石を探すのは難しいんです)」
警官「石がないときは、石を投げるふりをするんだ(石を投げる格好をする香港の警察官)」
警官「いいか、ハイキングで山に入る時も野犬や猿に気をつけるんだぞ」
警官「走るときは石を持って走るんだ」
警官「山へ行くときはポールなり木の枝を持って、いつでも身を守れるようにしなさい」
と、香港警察からアドバイスを受けました。
まとめ
まさか、香港で野犬に噛まれるなんて考えたことすらありませんでした。
今の日本に野犬がいること自体、大変稀ですからね。
だからこそ日本を離れると、野犬がウロウロしている場所もあるということを意識しておくだけでも違いますよ。
このの事件だったので当時は結構ショックでした。
子供が犬に噛まれなかったので本当に良かったです。
香港の街中で犬に噛まれるなんてないとは思いますが、香港の山にハイキングに行く人は、まさかのアクシデントに備えて『石』や『棒』を持って歩くといいですよ。
野生動物はどこから飛び出すかわからないので、念には念を。