こんにちは〜。Satokoです。
香港暮らしも丸4年になりました。
今日は香港で暮らし始めた最初の3ヶ月の頃を思い出して振り返ってみました。
香港に暮らし始めて、少し疲れを感じている人の参考になれば嬉しいです。
はじめて暮らす香港に夢や希望はありましたか?
主人から香港に転勤が決まったことを聞かされた時、私の香港に対するイメージは「100万ドルの夜景」と「高層ビル」。
香港を含めて、アジアを旅したことはそれまでありませんでした。
それは、単に私たち夫婦にアジアへの関心がなかったからです。
中国も香港も台湾もみんな一緒と思うくらい無知でした(中国、香港、台湾の人、気を悪くしたらごめんなさい)。
それまで香港で暮らすことを考えたことがなかったので、香港生活に対して夢とか希望はありませんでした。
香港で暮らす10年以上も前、アメリカで2年暮らしていたことがあったので
『香港はイギリスの植民地だったから英語も通じるだろうし、生活はなんとかなるだろう』
という軽い気持ちで香港に引っ越してきました。
香港は英語が通じるって本当なの?
「英語が通じる」と思って香港にきましたが、住み始めてわかった現実は自分が暮らしている新界という場所では、英語がほとんど通じないということ。
日本で暮らす日本語のわからない人たちの気持ちが痛いほどわかりました。
確かに公共の場所の案内や書類は英語なので、ゆっくり読めば理解できます。
しかし一番大変だったのは「広東語がわからない」ために起きる問題の多いこと。
日本にいる時は当たり前にできたことでも、香港で生活してみるとできないことばかり。
レストランのメニューはすべて広東語、店員さんの言っていることがわからない上、ぶっきらぼうに接客されたときには気分も落ち込みました。
悪気はないのですけどね。
近所のバス停からミニバスに乗っても、バスに降りることを知らせるボタンはないし行き先を知らせる電光掲示板もなし。
タクシーに乗っても、自宅アパートを広東語で何度行っても自分の広東語が下手すぎて通じず、気持ちは凹むばかり。
我が家の住む新界地区はあまり英語の通じない場所だったようでした。
今思えば、英語を話す人たちはいっぱいいます。
だけど、日常会話は広東語で話している人たちが多いので、英語を話すかどうかは実際に話してみないとわからないのでした。
ライフスタイルが全く違っていた!
毎日の生活は「異文化体験」という学生の留学パンフレットに載っているような、何か輝かしい体験とは違う種類の「異文化体験」。
香港の生活で日本と一番違ったことは、多くの家庭に東南アジア(主にフィリピン、インドネシア)から働きに来ている女性たちがお手伝いさんとして住み込みで働いていたこと。
彼女たちのことをアマさんと呼びますが、アマさんは掃除、買い物、育児、食事作り、犬の散歩、介護など、香港の家庭の家事全般のお手伝いをしているんですね。
赤ちゃんをベビーカーに乗せてお散歩するのも、
平日スーパーで買い物をしているのも、
犬の散歩をするのも、
すべてアマさんのお仕事。
日常の家事を住み込みのアマさんが行ない、家族は働きに出かけるというライフスタイル。
そんなシステムが世の中に存在していることに、初めは驚きました!
ちなみに、我が家にアマさんはいません。
子供が3人いるので忙しい時は居てくれたらいいなぁと思う反面、なんでもやってくれるアマさんの存在は数年後日本で生活することを考えると子供達への影響があまりに大きすぎるので、お願いできませんでした。
先が見えない不安な時期をどう過ごす?
突然ご主人の転勤などで香港に来られたご家族は、日本と言葉も生活環境も全く異なるので最初の3〜4ヶ月は日常生活を送るだけで大変ですよね。
慣れない言葉、何十階もある高層マンション暮らし、どこからともなくあふれんばかりの人、人、人。
知り合いも誰もいないし、ここでこれから生活していけるかなと自信をなくすことだってあるでしょう。
私は何回もありました。
そんなときは、
- 美味しいものを探して食べる
- 好きな本を読んで気分を落ち着かせる
- ちょっとした挨拶で人と知り合う
などオススメです。
ちなみに私が香港にきて3ヶ月の頃、嬉しかったことは、
- 子供が転校した学校で無事学期を終えたこと
- アパートの警備員やシャトルバスの運転手さんがいつも挨拶をしてくれたこと
- スーパーで見たこともないようなチョコレートがいっぱい売っていたこと
- アパートの敷地を歩いている人に偶然声をかけたら、その人が子供の習い事の先生になってくれたこと
- 子供の習い事がきっかけで、地元の人と知り合いになれたこと
です。
特別なことでなくてもいいんです。
スーパーで美味しいお菓子を見つけたでもいいんです。
ちょっとした喜びや小さな発見をして、今日はいい日だったなぁと思える日が一日でもあれば、これからの香港生活は大丈夫です。
自信を持ってくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
言葉のわからない土地、知り合いのいない土地で暮らすことは本当に大変ですよね。
広東語が全くわからない香港の生活に、毎日慣れるのに精一杯でした。
我が家は香港でも限りなく中国に近い新界で暮らしているので、英語が比較的通じやすい香港島で暮らせば悩みは少なかったのかもしれません。
香港の生活に不安を持っている人に、少しでも希望を持ってもらえればいいな。
そんな私も香港暮らし4年。
ストレスや不安がないのかと聞かれたら「4年経ってもあります!」と答えます。
誰もが多少なりともストレスや不安を感じて暮らしていると思いますが、香港暮らしは山あり谷あり。
小さな出会いや発見を大切にして、ゆっくりと香港生活に慣れていけたら良いですね。
以上、『香港・新界で3ヶ月暮らしてみてわかったこと』でした。
最後まで、読んでいただきありがとうございました!