こんにちは〜。Satokoです。
香港で子供と一緒にハイキングをしたいと考えているあなた。
道も平坦、ベビーカーでも大丈夫なコースで、子供と一緒にのんびり歩きたいと思うあなた。
そんなあなたにオススメの香港のハイキングコースを紹介します。
今回紹介するのは、香港新界の船灣郊野公園(新界東北部に位置する郊野公園)に隣接する谷埔(Kak Po)という村のハイキング。
多分、香港在住のほとんどの人が知らない場所です。 ハイキングしながら途中で潮干狩りをして「宗伯山水豆腐花」という食堂で客家のお菓子を食べるとっておきのコース。
今度の週末に子連れでハイキングに出かけてみてはいかがですか。
目次
子連れでハイキングに出かけるなら今がオススメの時期
香港政府観光局のサイトや海外の旅行サイトを見ると香港には全長50kmから100kmに及ぶ4つの有名なトレイル(マクリホーストレイル、香港トレイル、ランタオトレイル、ウイルソントレイル)があります。
その他、郊野公園のトレイルや古道など、香港全土にトレイルが張り巡らされています。
香港でハイキングは地元の人たちに人気のアクティビティです。
香港のトレイルをオススメするサイトをみると、トレイルからみた青い空、香港の街並み、海の景色が見事に写っています。
ただ、ハイキングをするときに、実は写真だけではわからないところがあるんです。
それは、香港の暑さと湿度です。
香港の夏の最高気温は30~32度くらい。
ただし、湿度は75−90%。
外にいるとサウナに入っている感覚なんです。
5月から10月中旬までは異常に蒸し暑く、大人でも外を歩くのはしんどいのです。
そうかといって、涼しくなる12月から翌年の3月にかけては中国大陸からの大気汚染で空もどんより。
空気も良くないので個人的にはオススメできません。
それで、ハイキングのベストシーズンは10月中旬から11月下旬。
今がベストシーズンなんですね。
湿度が下がり、天気もよく、外を歩いても気持ちが良い時期なんです。
この時期になると、週末のハイキングコースに近い駅やバスターミナルは、ハイキングに行く格好をした地元の人たちで賑わっています。
みんな「この時を待ってました!」とばかりにハイキングに出かけるんです。
どこのハイキングコースに行くか
香港の代表的なトレイルを選びがちになるのですが、
ここではあえて選びません。
「トレイル制覇!」
という親の欲望は抑えて
「子供が楽しい!」
という観点で選びました。
子連れでハイキングに出かけるなら、今がチャンスですよ!
鹿頸(Luk Keng)〜鳳坑(Fung Hang)〜谷埔(Kak Po)を歩くコース
子供も楽しめるちょっとマニアなコースは、鹿頸のバス停を出発して鳳坑、谷埔村までを歩くコースです。
「谷埔」ってどこ?
聞いたことない地名ですよね。
まずは、場所がどこにあるか地図でみましょうね。
鹿頸のバス停から谷埔まで片道約3.5km。往復すれば、7km。徒歩で約1時間半です。
マングローブ林を眺めながら、海沿いの舗装された遊歩道をハイキングします。
谷埔村で子供と一緒に潮干狩り
船灣郊野公園周辺には300年以上前から客家の人たちが暮らしていた村が所々にあります。
1960年代に香港の近代化が始まり、多くの人たちが交通の不便な村を離れ、仕事を求めてイギリスや都会へ移り住みました。
谷埔村は三方を風水林で囲まれた海沿いの客家の村。
風水林は大雨による表土の流出を防ぐ役割があります。
山に囲まれた村の遊歩道を歩くと、灰色のレンガで作られた客家の人たちの住宅が所々に建っています。
住人のいない村には、代わりに牛が暮らしていました。
谷埔村の対岸は中国の沙頭角。真新しいビルが立ち並び、繁栄している様子がうかがえます。
中国と香港の境界線を示すブイが浮いています。しかし谷埔村自体には、物々しい雰囲気は全くありません。
谷埔の埠頭右側にある砂浜では潮干狩りができ、地元の人たちがフォークを使って上手に貝を取り出していました。
こんなに簡単に貝が取れるなんて驚きですよね。これをみたら必ず子供も大人も潮干狩りに夢中になります。
とった貝を持ち帰る袋や入れ物があると便利です。我が家は家に帰ってから、お味噌汁にしていただきました。
子供がハイキングに疲れたら隠れた名店「宗伯山水豆腐花」
ハイキングに疲れたら、海の遊歩道沿いにある「宗伯山水豆腐花」のお店で一休み。
ここでは地元の山水を使って作られた豆腐花と伝統的な客家のお菓子を海の景色を眺めながら食堂で食べられます。
地元出身の老夫婦が観光客のために、週末のみ開いているお店です。
特に笹餅は「新潟の笹団子を香港で味わう」感覚に近い味わいで、日本人好みの味。
砕いたピーナッツが丸々中に入っている白いお餅もオススメです。
番薯糕(紫いもを潰して薄く伸ばして蒸したもの)、かぼちゃ味、ごま味、そして豆腐花もあります。
ハイキングで疲れたら、ここで一休みするといいですよ。
子供にも大好評。
香港の隠れた名店です。
鳳坑のマングローブ林でハゼ観察
鳳坑村の海岸沿いに育っているマングローブ。
あなたはマングローブを見たことありますか。
マングローブ(Mangrove)は、熱帯-亜熱帯地域の河口汽水域の塩性湿地に成立する森林のことである。紅樹林または海漂林とも言う。世界では、東南アジア、インド沿岸、南太平洋、オーストラリア、アフリカ、アメリカ等に分布し、日本では沖縄県と鹿児島県に自然分布するが、本州にも人工的に移植された場所がある。近年は開発による伐採が問題になっている。
引用:Wikipedia
日本では、沖縄と鹿児島でマングローブが見られるんですね。
マングローブ林の生えている地面を観察すると無数のハゼが泥の上を走り回っています。
捕まえようとしても逃げ足が速くて、捕まえられません。
子供と一緒にハゼの顔をよく観察してみるといいですね。
山の麓にある遊歩道は日差しが遮られて快適です。
ハイキングコースの拠点、鹿頸
谷埔へ向かう人が必ず通るのが、鹿頸。
バスの発着所があります。
バス停近くにある入江から流れ込んできた川には、5−10cmの魚があふれんばかりに泳いでいます。
香港にこんな景色の場所があるとは驚きですね。
バス停の目の前に「陳風記」という食堂があり英語メニューもあります。オススメです。
交通案内
MTR東鐡線ホンハム(Hung Hom)駅より9つ目の駅、粉嶺(Fanling)下車。
緑色のミニバス56Kに乗り、始発の粉嶺鐡路站から終点の鹿頸まで(鹿頸下車)。
バスは30分毎に出発します。
鹿頸のバス停からすぐの駐車場をまっすぐ進み、突き当たりを左に曲がるとトレイルの入り口になります。
まとめ
いかがでしたか。
香港で子連れハイキングをするなら10月中旬から11月下旬がベストシーズンです。新界東北部にある谷埔村では、子供が喜ぶ潮干狩りができ、客家の伝統的お菓子も味わえます。
また客家の伝統的な家を見ることもできます。
海沿いの遊歩道をマングローブ林を眺めながらのんびり歩けるハイキングコースです。
食べたり、遊んだりしながら、子供とハイキングしたいあなたにオススメです。
子供と一緒に動物を見たり、サイクリングを楽しみたいあなたには、香港で子供とサイクリングなら錦田郷村倶楽部にお出かけがオススメの記事もどうぞ。